主催者ご挨拶

私は日進市赤池町で50年以上農業を営んできました。地元とともにあろうと日進町時代には町議会議員を5期20年やりました。後継者のいない田畑が耕作放棄地になっていく現状を何とかしたいという思いから、郊外田園クラブの主催者になりました。都市近郊の農地の新しいあり方を具体的なカタチにして、日進市の農業に希望の火を灯したいのです。先祖伝来の農地を次世代に引き継いでいける方法になれば幸いです。

 

私自身も以前NHKの趣味の園芸で集めてもらった人を対象とした市民農園をやっていました。様々な理由で終了しましたが、その時の経験を今回に活かしています。都市に住む皆さんが求めているのは、ただ畑があるだけの市民農園ではないのです。

 

そんな中で出会ったのが郊外田園クラブでした。企画書としてまとめられたのは、2009年といいます。私の農地で下田ビレッジとして実現するまでには、10箇所を超える候補地があったそうです。都市計画法による開発の制限、戦後の農地解放の時に作られた農地法、自作農を優遇する税制、農業を立ち行かなくする矛盾した農政、ご家族ご親族の事情などなど、一つでも引っかかれば暗礁に乗り上げてしまいます。

 

最初の頃に、地元で候補地があったことから、その動きは気になっていました。彼らが日進市内をあきらめて、他の地域に目を向けていると聞いて、私の方から打診しました。私の三反田んぼで郊外田園クラブを実現することはできないか、2011年の秋のことでした。立地条件と一人の地主は利点でしたが、農振農用地の中の農地という最も難しい規制のかかる場所でもありました。

 

市民農園整備促進法の適用を受けた農園利用方式の市民農園というのが唯一の方法でした。全国的にもほとんど事例がなく、愛知県では全く初めてのケースになりました。いわゆる前例のないことなので、とにかく時間がかかりました。幸い日進市と愛知県の担当者・関係者のみなさんが前向きに捉えてくれたので、何とか全ての許可が下りました。都市近郊の農地を何とかしたいという思いを共有できたことが大きいと思います。

 

ヨーロッパ流のキッチンガーデンを日進市赤池町で実践していくには、いろいろと試行錯誤が必要になると思います。それでも、私が主催者としてしっかりと農園全体を差配していきますので、ご安心ください。郊外田園クラブの発案者と賛同者は郊外田園クラブ株式会社を設立して運営のサポートをしてくれます。あと必要なのは、受講者のみなさんの積極的な参加となりますので、よろしくお願いします。

小池 満一